こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
1月20日より二十四節気の最終節【大寒】に入りました。江戸時代、太玄斎によって書かれた「こよみ便覧(※)」に依れば ※こよみ(暦)便覧は、江戸時代に出版された暦の解説書
初候 1月20日〜1月24日 | □欵冬華(ふきのはなさく) |
次候 1月25日〜1月29日 | □水沢腹堅(さわみずこおりつめる) |
末候 1月30日〜2月3日 | □雞始乳(にわとりはじめてとやにつく) |
「二十日正月」の言葉通り、正月行事に関わる和菓子もそろそろ終わりを迎えます。
今回は《和の菓さんのう》さんより、美しい吉祥菓をお届けしたいと思います。どうぞお楽しみください。
『昇龍』村雨製&東雲羹&柚子羊羹製
『昇龍』《和の菓さんのう》 ▪︎販売価格:1箱6個入り 2,900円(税込) ▪︎賞味期限:製造日より2日間 ▪︎原材料名:砂糖、白餡、薯蕷粉、餅粉、卵白、寒天、水飴、柚子/食用色素(黄色4号.5号、青1号) ▪︎特定原材料等:やまいも、卵
青柳(あおやぎ)色の村雨餡と松葉色(まつばいろ)の柚子羊羹を合わせ、柚子羊羹に優美な模様を差し込んだ『昇龍』。柚子羊羹の中に揺らぐ青柳色は、固まりかけた松葉色の羊羹に温度の違う羊羹を流し入れ、そぉーっとかき混ぜることで作られました。龍神が天空へと昇るかのような風雅な意匠になっていて、見れば見るほど惚れ惚れいたします。
村雨餡と柚子羊羹の間に挟まれているのは東雲羹。「白」が入ることで清澄な雰囲気が醸し出されています。ホロホロした村雨餡、軽やかな食感の東雲羹、爽やかな柚子羊羹のハーモニーが堪能できる一品です。
「東雲羹(しののめかん)」とは 羊羹に卵白(メレンゲ)が入ったもの。卵白が入るため、羊羹の色より少し白っぽくなります。 ちなみに煮詰めた錦玉に泡立てた卵白(メレンゲ)が入ると「淡雪」、求肥に白餡、泡立てた卵白(メレンゲ)を入れて練ったものは「雪平(せっぺい)」と呼びます。 |
季節の上生菓子セット内容
左上から時計回りに ▪︎『万両』大納言鹿の子製 求肥 ▪︎『梅一輪』練りきり製 小豆つぶ餡 ▪︎『春告鳥』練りきり製 小豆こし餡 ▪︎『雪間草』黒糖きんとん製 道明寺芯 ▪︎『雪うさぎ』羽二重餅製 小豆つぶ餡 ▪︎『昇龍』村雨製&羊羹製 1箱6個入り 2,900円
今年もお目にかかることが出来、嬉しさも一入な『春告鳥』。ウグイスの別名です。古来より風流な取り合わせとして【梅に鶯】という言葉がありますが、実際のところウグイスが梅の花の蜜を吸いにくることはありません。春を待ちわびる人々の心がウグイスの「緑」と梅の「赤」の組み合わせを美しいものとして心に宿したのでしょう。
今回ご紹介した和菓子職人
フリーランス和菓子職人《和の菓さんのう》
製造者 | フリーランス和菓子職人 三納寛之 |
住 所 | 岐阜県瑞穂市野白新田337-1-102 |
電話番号 | 090-3834-3444 |
定期販売 日·場所 | • 名古屋三越星ヶ丘テラス The Kitchen2階 毎月第2火曜日・第3日曜日 • 岐阜県本巣市atelierフェリス 毎月第4水曜日 ※インスタグラムで予約可 |
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