おすすめ和菓子『桃李』『雛つぼみ』《鶴屋吉信》

和菓子

こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

3月に入ると和菓子屋さんの店頭も華やかな意匠が並び始めます。桜色、猫柳色、若菜色、菜の花色…etc.春の陽光を思わす柔らかな彩りに自然とウキウキしてきます。特にこの時期はひな祭りに合わせて「桃」や「橘」「蛤」などをモチーフにした和菓子もあって楽しいもの。【上巳の節句(ひな祭り)】当日は毎年『引千切』をいただくことにしています。今回は『引千切』以外の「ひな祭り」和菓子にスポットを当ててみました。どうぞお楽しみください。

「引千切(ひちぎり)」の由来
元々、宮中で人手が足りない時に餅を丸める手間を惜しんで引きちぎったのが始まり。なので、餅の一ヶ所ピヨーンと伸びた格好になっているのが特徴の和菓子です。

『桃李』きんとん製 小豆つぶ餡

『桃李(とうり)』《鶴屋吉信》
▪︎販売価格:1個486円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:小麦粉
▪︎栄養成分表示:1個(50g)あたり 125kcal

「桃李(とうり)」とは桃や李(すもも)の花のこと。中紅花(なかくれない)の柔らかなきんとんにやや固めに仕上げた若草色のきんとんをあしらい『桃李』の意匠としました。花弁よりも雄しべ·雌しべを表す若草色のきんとんの方をやや固めに仕上げることで、桃や李の特徴をよく捉えています。

野に出れば人みなやさし桃の花

と詠んだのは、写生句の名人と呼ばれた俳人·高野素十。桃の花が咲く季節、野に出ると人々がみな優しく笑っているーそんなやわらかな情景が描かれています。

原材料名砂糖(国内製造)、生あん[手芒豆、白小豆]、小豆、水飴、小麦粉、もち粉/着色料(カルミン酸、紅麹、クチナシ)

中はしっとりとした小豆つぶ餡。粒がしっかりと残っていて食べ応えがあります。

『雛つぼみ』薯蕷製 こし餡

『雛つぼみ』《鶴屋吉信》
▪︎販売価格:1個486円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:やまいも
▪︎栄養成分表示:1個(45g)あたり 111kcal

ふっくらとした薯蕷饅頭が目を引いた『雛つぼみ』。お雛様に“つぼみ”とはこれ如何に?と菓銘に首を傾げたのですが、お雛様を桃の花にたとえて作られたとのこと。【桃の節句】とも呼ばれるひな祭りですが、実のところ3月3日は桃の花はまだまだつぼみの状態です。開花シーズンは3月後半から4月上旬。花の開花期とひな祭りが1ヶ月もずれているのは、旧暦の3月3日が現在の4月上旬だったことに由来します。

原材料名砂糖(国内製造)、生あん[小豆]、上用粉、つくね芋(やまいもを含む)/着色料(カルミン酸、金箔)

写真ですと分かりにくいですが、真っ白な薯蕷生地から仄かに桜色が透ける仕上がりになっています。まるでお雛様が微笑んでいるかのようです。中は甘さ控えめな小豆こし餡。ほんのりとしたやまいもの香りともよく合います。

今回ご紹介した和菓子店舗

《鶴屋吉信》本店

住所〒602-8434 
京都府京都市上京区今出川通堀川西入る
・京都市営地下鉄「今出川」下車 西へ徒歩約10分
・京都市営バス「堀川今出川」下車 西北角
・駐車場 15台あり
電話
FAX
075-441-0105
075-431-1234
営業時間販売:9:00 〜 18:00
喫茶:10:00 ~ 17:30(L.O.17:00)
※コロナの影響により営業時間が変更になる場合があります。詳しくは公式サイトまで
休業日毎週水曜日

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