こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
今週初めに行われた「第65期王位戦 第4局」では藤井聡太七冠が見事勝利を収めました。永世王位がかかる第5局は、8月27(火)、28日(水)に兵庫県神戸市「中の坊瑞苑」にて行われる予定です。ちょうど台風が日本列島を横断するのでは?と言われている日程ですので対局が無事行われることをお祈りしております。
タイトル戦では勝敗だけではなく「勝負おやつ」にも注目が集まるところ。今回、藤井聡太七冠が召し上がったのは唐津市発祥の伝統菓子『けえらん』。朝鮮出兵の際、諏訪神社で戦勝祈願を行った豊臣秀吉に地元の人が献上したことが『けえらん』のルーツと云われています。秀吉が「これを食べたならば、勝つまで本国には帰らん(けえらん)」と発したとの伝承も残っているそうですよ。まさに勝利を引き寄せたおやつと云えるのではないでしょうか。画像で拝見しましたが真っ白な生地は何ともおいしそうでした。世の中にはまだまだ知らない和菓子がいっぱいあるなぁと感じ入った次第にございます。
さて、今回ご紹介する和菓子は創業1803年の老舗和菓子屋《亀屋良長》さんの夏限定の棹菓子です。涼しげな意匠に惹かれ、売り場で最後の一個を購入しました。どうぞお楽しみください。
『桃の菓』桃羊羹&みじん羹
『桃の菓』《亀屋良長》
▪︎販売価格:1本1,512円(税込)
▪︎箱サイズ:約11×6×4.5cm 約220g
▪︎賞味期限:製造日より14日間
▪︎特定原材料等:乳成分・大豆・もも
▪︎栄養成分表示:1本あたり 405.9kcal
『桃の菓』は桃羊羹と乳酸菌飲料入りみじん羹の二層の上に、白ワインでコンポートした白桃·スライスレモンを交互に重ねた一品です。隠し味にミントリキュールも入っています。
「みじん羹」とは 錦玉液にみじん粉(餅米を蒸して乾燥させ挽いて煎ったもの)を加えて固めたもの。すりガラスのような質感になり、氷や雪、白波、銀河などの表現に用いられることが多い。 |
羊羹の上に季節の素材をのせた棹菓子シリーズの中で一番最後に誕生したのが夏限定の『桃の菓』。やはり夏に棹菓子の羊羹は少し手に取りにくい…そこで見た目も爽やかな “夏の身体に嬉しい羊羹を作ろう” と誕生したのが『桃の菓』なのです。
春『いちご摘み』 | ホワイトチョコレート×白餡の羊羹&いちご入り餅羊羹 &いちご·白桃·みかん錦玉羹 |
秋『山の幸』 | マカデミアナッツ入り羊羹 栗·柿·いちじく·小豆·くるみ |
冬『雪遊び』 | 柚子羊羹&上南羹 りんご·グランベリー·柚子·マカデミアナッツ·かぼちゃの種·いちじく |
お正月·立春『笑み福』 | 小倉羊羹 黒豆·小豆·栗·くるみ |
桃にはさまざまな効用があり、夏に食べたい要素満載な果物なんです。あまり知られていないですが、桃にはクエン酸も含まれており疲労回復効果も期待できます。まさに、夏の身体に嬉しい羊羹ですね。
- 腸の健康に役立つ「ペクチン」
- むくみ対策に役立つ「カリウム」
- コラーゲンを作るのに不可欠な「ビタミンC」
- 抗酸化作用がある「ビタミンE」
原材料名 | 砂糖(国内製造)、牛乳、桃、赤桃、手芒豆、白小豆、レモン、還元水飴、餅米、水飴、ブドウ糖、転化糖シロップ、寒天、ピスタチオ、ミントリキュール、白ワイン / トレハロース、酸味料、香料、大豆多糖類 ※アルコール分を含みます |
切り分けてみると、今様色(いまよういろ)の桃羊羹と白練(しろねり)色のみじん羹の柔らかそうな質感が見てとれます。レモンが飛び出してしまったのはご愛嬌!ちなみに土台の今様色は自然の桃の色から発色しています。
少し冷やして食べるのもおすすめ。よりさっぱりとした後味を楽しめますよ。
今回ご紹介した和菓子店舗
《京菓子司 亀屋良長》京都本店
住 所 | 〒600-8498 京都府京都市下京区四条通油小路西入柏屋町17-19 □市バス「四条堀川」下車すぐ(京都駅からは9、50、101番に乗車) □電車 • 阪急「大宮」駅 東3番出口から徒歩5分 • 阪急「烏丸」駅 24番出口から徒歩10分 • 地下鉄烏丸線「四条」駅 24番出口から徒歩10分 • 京福電鉄嵐電「四条大宮」駅より徒歩6分 |
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電話 Fax | 075-221-2005 075-223-1125 |
営業時間 | 9:30~18:00(茶房 11:00~17:00) |
休業日 | 年中無休(1月1日〜3日を除く) |
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