こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
夏休みに入っても子どもは部活動や友達との予定などで案外忙しいものです。もうすでに納涼まつり、映画、夏期講習、大会の交通費…etc. 夏の予算の見直しに親もあたふたしております。また、今の中学生の夏休みの課題は思考力や論理的説明、構成力などを問われるものが多くあり、私が学生の頃に比べて高度で大変そうだなぁと感じています。長い夏休み、普段はできない充実した時間を過ごして欲しいものの、うかうかしてられないのが今時の中学生なのでしょう…。親は長い目で見て見守ることしかできませんね。
閑話休題。さて、今回は久しぶりにJR 名古屋高島屋で《川端道喜》さんの御菓子を手に入れることができました。嬉しいかぎりです✨
『黒砂ざとう葉月』葛製 小豆こし餡

『黒ざとう葉月』《川端道喜》
▪︎販売価格:1箱5個入り 3,510円(税込)
▪︎賞味期限:当日中
▪︎特定原材料等:なし
▪︎栄養成分表示:1個(65g)あたり 119kcal
涼しげな竹籠に入った5つの葛餅『黒ざとう葉月』。菓銘の“葉月”は8月の別名を表す言葉ですが《川端道喜》さんでは8月いっぱい休業するので、その直前の7月最後に葉月と銘うつ生菓子が登場するのです。

笹にくるまれた葛餅がコロコロと竹籠に入ったさまは何とも可愛らしいこと💕思わず笑みが溢れてしまいます。「5」という数字と笹、吉野葛の組み合わせとあらば真っ先に思い付くのは代表銘菓『水仙粽』ですが、あちらは崇高な佇まい、こちらは親しみやすさと受ける印象に違いがあります。『黒ざとう葉月』は黒糖を使っていますので黒、『水仙粽』は透き通るような白と色の対比も面白いところ。
どちらも笹を開くときの爽やかな香りは格別で、吉野葛の瑞々しさに圧倒されます。

原材料名 | こしあん(国内製造)、黒糖、吉野葛、砂糖 (国内製造) |
ぷるぷるんとした見た目の葛生地は涼やかな気分を運んでくれるので、食欲が落ちる夏場でも食べたくなるもの。『黒ざとう葉月』はつるんとした葛餅の食感を楽しんでいると、後からフワッ~と黒糖の風味が口のなかに広がっていきます。これがまた、おいしいのって何の!小豆こし餡も主張しすぎずさらりとした塩梅で、黒糖×小豆こし餡の甘みがいいバランスで絡み合っています。シンプルにいい御菓子を食べたなぁと満足感が高い一品です。


コラム~初代道喜 室町時代の末期·応仁の乱など戦乱が続き天皇の食事もままにならない頃、道喜は塩餡のお餅を毎朝献上していました。天皇の朝の食事を御朝物、略して「お朝」といいますが、後柏原天皇が「御朝はまだか」とせっつかれたエピソードも残っています。 餅菓子の献上は後に「朝餉(がれい)の儀」として形式化し、明治天皇の東京遷都まで約350年ほども続きました。代々の道喜が献上の際に通った門は、今も京都御所建礼門の東百歩ほどの所に「道喜門」の名で現存しています。 |
今回ご紹介した和菓子店舗
《川端道喜》
住 所 アクセス | 〒606-0847 京都府京都市左京区下鴨南野々神町2-12 地下鉄烏丸線 北山駅から424m ・地下鉄「北山駅」より徒歩2分 ・地下鉄「松ケ崎駅」より徒歩7分 ・JR京都駅・四条河原町から市バス(4号系統)「野々神町」停留所下車し、徒歩すぐ |
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電話番号 | 075-781-8117 |
営業時間 | 9:30~17:30 ※完全予約制 |
休業日 | 水曜日(※8月は全休) |
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