こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
7月22日より二十四節気では【大暑】に入りました。江戸時代、太玄斎によって書かれた「こよみ便覧」に依れば ※こよみ(暦)便覧は、江戸時代に出版された暦の解説書
快晴が続き一年で最も暑さが厳しいころ、まさに盛夏ですね。【大暑】の数日前から「夏の土用」が始まります。打ち水して涼を求めたり、【土用丑の日】に鰻を食べて滋養強壮したり…etc.古より、暑さに負けない工夫をしてきました。急激な暑さに体が疲れてしまう時期なので養生を心がけたいものです。
【大暑】の七十二候 | 名称 | 意味 |
初候 7月22日~7月26日頃 | 桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ) | 桐の花が実を結び始める頃 |
次候 7月27日~8月1日頃 | 土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし) | 土がじっとりとして蒸し暑くなる頃 |
末候 8月1日~8月6日頃 | 大雨時行(たいうときどきふる) | ときどき大雨が降る頃 |
さて今回は【大暑】の時期にもさっぱりといただける和菓子をご用意いたしました。どうぞお楽しみください。
『香露ーmangoー』烏龍茶風味錦玉製 芒菓

『香露ーmangoー』《和の菓さんのう》
▪︎販売価格:季節の上生菓子セット6個入り 3,100円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎原材料名:砂糖(国内製造)、水飴、芒菓、寒天、烏龍茶
▪︎特定原材料等:なし
まるで台湾で有名な「芒果(マンゴー)かき氷」を思わす風情の『香露ーmangoー』。海外でも和菓子イベントやセミナーなど活躍を広げている三納さんならではの一品です。日本のかき氷は氷そのものに味はついてないですが、台湾のかき氷はミルク味・マンゴー味・ミルクティー味・ヨーグルト味…etc. 氷自体に味がついているそう。《和の菓さんのう》さんの『香露ーmangoー』もこれに倣って錦玉羹に烏龍茶の風味が加わり異国情緒が楽しめる味わいとなっています。


錦玉羹の透明感を生かして銘々皿の模様を透かせてみると、また違った風情が楽しめるのも魅力のひとつ。
今月の季節の上生菓子セット内容

左上から時計回りに
▪︎『香露ーmangoー』烏龍茶風味錦玉製 芒菓
▪︎『宵花火』練りきり製 小豆こし餡
▪︎『銀河』ライチマスカット錦玉製&小豆羊羹
▪︎『朝の花』ういろう製 すだち餡
▪︎『水芙蓉』本葛製 白餡
▪︎『青楓』 練りきり製 小豆つぶ餡
1箱6個入り 3,100円(税込)
はんなりとした薄紫のういろうで白餡を包んだ『朝の花』は「朝顔」を模した一品。朝顔は“夏”の朝のイメージが強い花ですが【初秋】の季語となります。


毎年恒例の『宵花火』。包み暈し&窪みの技法で「花火」を表す御菓子を他の和菓子職人さんのものでも存じ上げていますが、《和の菓さんのう》さんの『宵花火』は風情が感じられる色彩で好きなんですよね💕

以前、放送で紹介されていた『宵花火』の作り方を改めてここに記しておきますね。
6色の練りきり餡を組み合わせ、色が混じらないようにして掌で均等にひとつの丸い形にする。 |
6色の練りきり餡を組み合わせ、色が混じらないようにして掌で均等にひとつの丸い形にする。 |
6色の餡玉を白餡で半包みにする。 |
均等に潰して表面を白餡、裏面を6色とする。 |
(6色側に)餡を入れて包餡。 |
包みぼかしの技法で形を整える。 |
三角形の棒で、円の中心から32本の線を均等に引く。 |
押し棒で線と線の間に、互い違いになるように窪みを入れていく。 |
最後に金箔をかけて完成。 |
今回ご紹介した和菓子職人
フリーランス和菓子職人《和の菓さんのう》
製造者 | フリーランス和菓子職人 三納寛之 |
住 所 | 〒 501-0231 岐阜県瑞穂市野白新田337-1-102 |
電話番号 | 090-3834-3444 |
定期販売 日·場所 | ◇ 名古屋三越星ヶ丘テラス The Kitchen2階 毎月第2火曜日・第3日曜日 ◇ 岐阜県本巣市atelierフェリス 毎月第4水曜日 ※インスタグラムで予約可 |
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