こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
10月5日、快晴のなか足を運んだのは「円頓寺商店街」。名古屋駅からも徒歩圏内、「秋のパリ祭」や「 本のさんぽみち」などさまざまなイベントも開催されている古き良き下町情緒と新しい文化が融合した街並みです。
今回はまるごと1日【やっとかめ文化祭】で円頓寺商店街を盛り上げます。「子ども向け茶道体験ワークショップ」が目当てだったのですが、あちこちで催し物が繰り広げられていて楽しめましたね✨
【やっとかめ文化祭】とは 毎年10月下旬から11月上旬にかけて、名古屋のまちを舞台に伝統芸能の公演、歴史や文化に出会う寺子屋・まち歩きなど、多彩なプログラムを開催する文化の祭典のこと。 |
着付け体験も行っていたので着物姿の方もちらほら。「名古屋おもてなし武将隊」が扮する徳川家康御一行も商店街内を練り歩きます。
メインステージでは「ストリート歌舞伎」を演じた日本舞踏工藤流や常磐津綱連のみなさんが幕間も盛り上げていらっしゃいましたよ。
「子ども向け茶道体験ワークショップ」まで時間があったので「傾奇フェイスペイント体験」にも立ち寄りました。子どもは興味津々で、待ち時間もどんな絵柄にしようかと思案顔。顔は目立ちすぎるので手に装飾してもらっていました。エアブラシを使って扇に艶やかな紅葉柄をペイントしてもらい、子どもはご満悦。
大須の《青柳ういろう》で購入した『ケロトッツォ』を情緒あふれる街並みのなか、ペイントされた手でいただきます。案外、円頓寺の街並みに「かえる」の表情がマッチしていたのが愉快、愉快。
茶道体験ワークショップのお話しの前に、他にも素敵なお店があったのでご紹介いたしましょう。
《mirume深緑茶房》で伊勢茶を楽しもう
丸の内駅方面からテクテク歩いて五条橋を抜けたところすぐにある伊勢茶専門店《mirume深緑茶房》。本格的な伊勢茶をカジュアルに味わえるお店です。
1階は物販と試飲のスペース、2階はカフェスペースになっています。伊勢茶だけでなくお茶請けも充実しているので目移りしちゃいますね。
店内を見て回っていると試飲を勧められました。お茶請けの羊羹も緑茶とほうじ茶の2種類、味の深いものを後から召し上がりくださいとのこと。あっさりした香小町&緑茶羊羹→伊勢玉露茶&ほうじ茶羊羹の順にいただきました。本格派の伊勢茶にホッと一息。今度は2階のカフェスペースにもゆっくりお邪魔したいものです。
住 所 | 〒451-0042 愛知県名古屋市西区那古野1丁目36-57 ・名古屋市営地下鉄鶴舞線「丸の内」駅8番出口 徒歩6分 |
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電話 | 052-551-3366 |
営業時間 | 【平日】11:00〜19:00(L.O18:30) 【土日祝】9:00〜19:00(L.O18:30) ※時短営業継続中 |
休業日 | なし |
「子ども向け茶道体験ワークショップ」in和水香庵
茶道体験が行われる場所は、2023年4月にopen した《和香水庵》。「誰もが気軽に茶道を学べる場所」をコンセプトに、路面に面した茶室は明るく開放的な空間になっています。円頓寺商店街に訪れた方がふらっと茶道にふれられる素晴らしい試みですね。
「お茶とお菓子のセット」では茶室の空間でお客さまがご自身でお茶を点てるようですが、今回は子ども達がワイワイ出来るようにと店舗前の大テーブルにてワークショップがスタート。
まずはお茶菓子を選びます。主菓子は《大黒屋本店》さんのもの、干菓子は《両口屋是清》さんをはじめとする色んな和菓子屋のものが取り揃えられています。主菓子と干菓子をひとつずつ、御菓子の特徴を聞きながら真剣な表情で選ぶ子どもたち。干菓子に「グラノーラ」が混じっているのは洒落っ気があって面白いですね。
黒柿(色)の茶碗に抹茶、湯が用意された器は織部でしょうか。子ども達が選んだ御菓子とともに趣向を凝らした茶道具がそれぞれに用意されました。猪目茶碗があったり、かと思えば平茶碗があったりと見ているだけでもワクワクしますね。
御菓子をいただいてから抹茶を点てましょうとのことで、まずは御菓子を手に取ります。ここで驚いたのは、黒文字がないこと。名古屋の表千家では黒文字は使わないで手水で清めた手でいただくのだそう。環境にも配慮が行き届いた茶道体験となりました✨
住 所 | 〒451-0042 愛知県名古屋市西区那古野1丁目20-28 Endoji Square 1F-1 ·名古屋市営地下鉄鶴舞線「丸の内」駅8番出口 徒歩8分 ·名古屋市営地下鉄桜通線「国際センター」駅より徒歩10分 |
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電話 | 052-551-3366 |
営業時間 | 11:00~17:00 ※毎週月曜日と日曜日(不定期)は茶道教室開催のため茶室営業はお休みします。 ※お茶のお稽古は初回5,000円、2回目以降3,000円 |
休業日 | 火曜日 |
子どもも楽しめる辻狂言「昆布売」
昨年の【やっとかめ文化祭】で狂言を観てから「狂言は面白い」と認識した子ども。今年は名古屋能楽堂で行われた本格的な能狂言も鑑賞しました。
この日もメインステージで狂言「昆布売」が行われるとあって足を止めました。
最初に狂言を気軽に楽しいんでもらおうと、時代背景や物語の説明がされます。狂言独特な話し方で状況が掴めないと、楽しめるものも楽しめませんからね。有難い!
供を連れずに外出した武士の何某(なにがし)が、通りかかった若狭の小浜の召し(献上)昆布売を無理やり従者にしようとするお話。怒った昆布売は何某を油断させてから太刀を抜いて脅し、昆布を売ることを強要して立場が逆転していきます。昆布の売り声が、平家節、小歌節、踊り節とだんだん興にのっていくところが見処。 |
昨年の「千鳥」の時もそうなんですが、繰り返される節回しがすっかり気に入って帰り道に口ずさみたくなる可笑しみがあります。
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