【朔日市限定】『あつた宮餅』を食べてみた

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こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

『朔日餅』といえば伊勢名物《赤福》さんを思い浮かべる方も多いでしょう。元々、毎月一日(朔日)に神社·仏閣に参拝する【朔日(ついたち)参り】という風習があります。

【朔日参り】とは
無事に過ごせた1か月への感謝と、新しい月の無病息災・家内安全・生業繁栄・商売繁盛などを祈念します。

《赤福》さんは参拝客へのおもてなしとして、1978年より季節感を織り込んだ『朔日餅』を販売するようになりました。大変な評判で、朝イチから大行列だそうで…なかなかお伊勢さんまでは行けないなぁと思っていたところ、同様の取り組みを熱田神宮の「あつた朔日市」でも行っていることを知りました。

「あつた宮餅」の興味深いところは、熱田ブランドを担う食の老舗四社がコラボレートした朔日餅であること。5個入りのうち3個は共同開発された定番の餅菓子、残り2個は季節の和菓子が入ります。これは東海道随一の繁栄を誇った「熱田(宮宿)」の歴史を後世に伝えるため集まった【あつた宮宿会】が発案者であるが所以。季節の和菓子も当日近くにならないと何が入るか分からないのでワクワクします。

あつた蓬莱軒登録商標「ひつまぶし」で有名な料亭。『あつた宮餅』のタレを担当
きよめ餅総本家熱田神宮詣りのお土産には『きよめ餅』。『あつた宮餅』の餅生地および季節の和菓子(月替わり)を担当
亀屋芳広「あんこの番人」と称される職人達がこしらえる和菓子は絶品。『あつた宮餅』の餡および季節の和菓子(月替わり)を担当
妙香園秘伝のブレンド技術により風味豊かな「妙香園のほうじ茶」を販売。『あつた宮餅』ほうじ茶餡のほうじ茶を担当

まずは「朔日参り」へ。

感謝と祈願を行い「御神印」を賜わります。【節分】が近いこともあり「福豆」もありました。

境内が広く方向音痴のため現在地をすぐ見失ってしまうのが困りもの。地図を見ながら別社にもお参りします。

お参りを済ませたら『あつた宮餅』を買いに行きましょう。

店員さんに聞いたところ、だいたい10時30分位で売り切れることが多いそうです。のんびりお参りしていたらなくなってしまうところでした。

『あつた宮餅』を食べてみよう

『あつた宮餅』《あつた宮宿会》
▪︎販売価格:1箱5個入り 1,000円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:【宮餅】卵【タレ】小麦粉、大豆【福梅】大豆、卵
▪︎栄養成分表示:1個あたり【宮餅】87kcal【福梅】86kcal

《きよめ餅総本家》の絵柄が描かれた和紙をハラリと開くと5個の餅菓子とタレがお目見えしました。やはり特製ダレの存在が意表を突きます。垂らしてみると、みたらし団子のタレを思わすようなトロリとした質感。香りは醤油ベースの調味料を思わせる甘さとはかけ離れた代物です。ほうじ茶×醤油…はたして合うのだろうか。些かの疑念を感じながらも、まずはシンプルに『宮餅』をいただきます。

香り高いほうじ茶が口の中に広がり甘さ控えめな餡が絶妙です。ほうじ茶餡が好きなこともあって、これはいくつでも手に取りたくなってしまう美味しさですね。餅の弾力も、さすが《きよめ餅総本家》さん!と膝をうつ代物。

さて、この勢いで特製ダレもかけみましょう。

原材料名
宮餅砂糖(国内製造)、手芒、餅粉、白玉粉、還元水飴、
卵白、ほうじ茶/トレハロース、加工澱粉
特製ダレ砂糖(国内製造)、醤油(一部に小麦·大豆含む)、葛

特製ダレそのものは甘辛でスッキリとした後味。餅生地との相性は抜群です。ほうじ茶餡とのバランスはというと…悪くはないというところでしょうか。【宮餅】は3個あるので味変で楽しむ分には面白い試みかもしれませんね。子どもは正直に「色んな味が混ざってよく分かんない…美味しいけど」と目をぱちくりさせてました。

2月の創作和菓子は『福梅』

原材料名砂糖(国内製造)、手芒豆(白あん)、餅粉、白玉粉、水飴、きな粉、卵白、寒天/トレハロース、加工澱粉、赤3号、赤105号

今月は《きよめ餅総本家》さんが創作した和菓子が入りました。紅色の羽二重餅に梅の木を焼き印で表し、花弁を梅重(うめがさね)色に染めた羊羹で仕上げた一品です。受験生に応援の意味を込めて菓銘を『福梅』としました。

節分が近いこともあり、中の餡は大豆を使ったきな粉餡になっています。ふわりと柔らかな羽二重餅に香ばしいきな粉餡がよく合います。

本来であれば《妙香園》のお茶を用意したかったところですが、《一保堂本舗》春限定の抹茶『のどか』とともに一服いたしました。

【宮餅】と今月の和菓子『福梅』が並ぶと紅白でめでたい雰囲気となりますね。

今回ご紹介した和菓子店舗

《きよめ餅総本家》本店

住 所 〒456-0031
愛知県名古屋市熱田区神宮三丁目7番21号

・名古屋市営地下鉄名城線「熱田神宮伝馬町」駅2番出口より徒歩6分
•名鉄名古屋本線「神宮前」駅西出口より徒歩1分
電話
Fax
052-681-6161
052-681-6160
営業時間8:30~18:00 
休業日年中無休

《尾張名古屋 亀屋芳広》

住 所 〒456-0034
愛知県名古屋市熱田区伝馬1-4-7

□ 名古屋市営地下鉄名城線「伝馬町」駅4番出口徒歩1分
電話
Fax
052-682-0025
052-671-3707
営業時間8:30~19:00 
休業日1月1日

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