こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
棹物は後回しにされがち…どうしても華やかな上生菓子をいくつか購入したくなっちゃいます。【やっとかめ文化祭2023 和菓子企画】でも棹物をエントリーされている和菓子屋さんがいくつかありました。こんな機会でもないと食べないかもと思い立ち、以前から気になっていた《京菓子処 梅屋光孝》さんに足を運びました。
店舗にお邪魔するのは初めてですが、こちらの上生菓子は「爲三郎記念館 数寄屋カフェ」で何度かいただいたことがあります。《梅屋光孝》さんの和菓子と抹茶で一服しながら素敵な庭を眺めるのはこの上ないひとときです。
エントリーされた『深山路』は、茶道の先生方やご料亭の方々など多くの方々に好評なお店の看板商品。いったいどんな味わいなのか期待が高まります。
【やっとかめ文化祭】とは 毎年10月下旬から11月上旬にかけて、名古屋のまちを舞台に伝統芸能の公演、歴史や文に出会う寺子屋・まち歩きなど、多彩なプログラムを開催する文化の祭典のこと。今年の【和菓子巡り企画】のテーマは「和菓子の原点に還って、名古屋の素朴な和菓子」。ナビゲーターは文筆家の甲斐みのりさんです。 |
エントリーNo.3『深山路』
『深山路』《京菓子処 梅屋光孝》 ·販売価格:1棹1,400円(税込) ·賞味期限:製造日より7日間 ·原材料名:砂糖、小豆、小麦粉、本蕨粉、伊勢芋、上新粉 ·特定原材料等:小麦粉、やまいも |
箱から出したらフニャとするほど、こんなに柔らかな棹物、なかなかお目にかかったことがありません。上がり羊羹部分だけでなく、かるかん部分も耳たぶほどの柔らかさ。2つの味わいがなめらかに溶け合うように仕上げてあるんですね。
何といっても卯の花色のかるかんと黒鳶色の上がり羊羹とのコントラストに風情を感じます。ふわふわとした雪のようなかるかんとつるりとした上がり羊羹の質感の違いは、まるで雪が積もった大地がじっと寒さを耐え忍んでいるかのようにも見えます。
意匠も然ることながら味わいも絶品!棹物は一度食べたら満足して次回はいずれと月日が開くものですが、『深山路』は定期的に食べたいなぁと思わずにいられませんでした。かるかんのもっちり、しっとり感が絶妙で丹念に作られていることが分かる味わいです。
素朴な色合いに和みますね。かるかんとこしあんの組み合わせに注目したいです。他地域では見たことがなく、2つのおいしさが重なっていてお得感いっぱいです。
甲斐みのりさんのコメント
今回ご紹介した和菓子店舗
《京菓子処 梅屋光孝》
住 所 | 〒464-0842 愛知県名古屋市千種区桐林町2-12 ·名古屋市営地下鉄東山線「池下」駅2番出口より徒歩5分「千種警察署」交差点を南へ3本 |
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電話 | 052-764-0881 |
営業時間 | 9:00〜18:00 (祝日は17:00) |
休業日 | 水曜日 |
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