こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
今回ご紹介するのは文亀3年(1503)創業、京都の老舗和菓子屋《御粽司 川端道喜》の上生菓子です。代表銘菓の『道喜粽』は値段もさることながら凛とした佇まいに及び腰になり、未だ口にすることが叶わない逸品。静謐なひとときのなか、いつかはいただきたい憧れの和菓子のひとつといえるでしょう。その場合、吉野葛で作った『水仙粽』と、こし餡を練り込んだ『羊羹粽』の二種類があるそうなので、どちらを選ぼうかと悩ましいところですね。お店でもなかなか購入出来ないと噂の《御粽司 川端道喜》の和菓子ですが、JR名古屋高島屋の銘菓百選には稀にお目見えします。高島屋の和菓子バイヤーさん、ありがとうございます💕
今回は偶然、季節の上生菓子が購入出来ましたのでご紹介したいと思います。どうぞお楽しみくださいませ✨
『青竹』餅製 小豆こし餡
『青竹』《御粽司 川端道喜》
▪︎販売価格:1箱5個入り 3,510円(税込)
▪︎賞味期限:当日中
▪︎特定原材料等:なし
▪︎栄養成分表示:1個60gあたり 179kcal
箱を開けると5個の上生菓子が行儀よく並んでいます。仕切りや個包装がなされておらず「その日作ったものをそのままおいしいうちに御上がりください」といわんばかりのスタンスに潔ささえ感じられます。菓銘が『青竹』だけに、5個並んださまがスッと立つ竹林かのように見えてくるから何とも不思議。
原材料名 | こしあん(国内製造)、餅粉、砂糖、桂皮/クチナシ色素 |
裏葉色の餅で小豆こし餡をくるんだシンプルな仕上がり。竹の節を表す括れにかかっているのは桂皮です。青竹を表す裏葉色と柿色のコントラストが渋くて風情がありますね。少量ながらも桂皮の独特な甘い香りと仄かな苦みが、餅菓子のおいしさを引き立ててくれています。餅の弾力も歯切れがよく、満足感がある一品ですね。
『青竹』を割ると中には小豆こし餡がたっぷり入っています。これがまた、この上なし。上質で口の中でするりと溶けていくかのようです。最初は餅の弾力や桂皮の風味に目がいきますが、主張しない餡こそ『青竹』を味わい深くしている要なのでしょう。
『青竹』の箱についていた《御粽司 川端道喜》の由緒記。秘伝の巻物かと思うほどの長文。毎朝、天皇に300年以上もの間、御朝餉(おあさ)を進献したことや千利休との親交についても書かれています。 |
今回ご紹介した和菓子店舗
《御粽司 川端道喜》
住 所 アクセス | 〒606-0847 京都府京都市左京区下鴨南野々神町2-12 地下鉄烏丸線 北山駅から424m ・地下鉄「北山駅」より徒歩2分 ・地下鉄「松ケ崎駅」より徒歩7分 ・JR京都駅・四条河原町から市バス(4号系統)「野々神町」停留所下車し、徒歩すぐ |
---|---|
電話番号 | 075-781-8117 |
営業時間 | 9:30~17:30 ※完全予約制 |
休業日 | 水曜日(※8月は全休) |
コメント