おすすめ和菓子『朝顔』『紫蘇まんじゅう』《むらさきや》

和菓子

こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

今週、朝一番に映画を久しぶりに観に行ってきました。吉田修一原作の「国宝」ーご覧になった方の感想がSNS に溢れていて大変評判もよろしい。これは原作の濃密さに感銘を受けた身としては一度は観ておきたいもの。

ミッドランドスクエアの[至高]サウンド回のチケットが取れたので最高の環境で観ることが叶いました。…原作とは設定が違うところもありましたが、これはこれで素晴らしいのひと言。“役者”の凄みを感じて言葉を失いました。再読してから上映期間中もう一度観たいなぁと思っています。

さて、映画鑑賞のあと甘いものが食べたくなって訪れた《むらさきや》さん。真っ白な『朝顔』に心惹かれて買い求めてしまいました。

『朝顔』求肥製 大島あん

『朝顔』《むらさきや》
▪︎販売価格:1個 378円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:卵

真っ白な求肥に焼き印をほどこし、今まさに開かんとする『朝顔』の意匠としました。清廉な風情が「国宝」の最後のシーン、[鷺娘]を彷彿とさせます。この折りたたんだ意匠の『朝顔』は他の和菓子屋さんでもお見かけしますが、大抵はういろう製。求肥製なのは珍しいですね。口あたりがふんわりとしててうっとりとします。中は夏にぴったりな黒糖あん。あっさりとした求肥に黒糖あんの深い味わいがよく合います。

「朝顔」の美しさはさまざまな歌人の心も動かしています。

「朝顔に釣瓶とられてもらひ水」

「朝顔」と聞いて真っ先に思い浮かんだのは江戸時代の俳人·加賀千代女のこちらの句でした。

こちらの句は当初「朝顔」とされていましたが、35才の頃「朝顔」と詠み直されています。平成15年に発行されたふるさと切手「俳句のまち 松任(千代女生誕300年)」では、千代女の肖像と直筆の「朝顔や釣瓶とられてもらひ水」の句がデザインされました。

『紫蘇まんじゅう』おぼろ饅頭製 小倉あん

『朝顔』《むらさきや》
▪︎販売価格:1個 378円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:小麦粉

薯蕷饅頭は山芋などを使用するのでふっくらとした仕上がりになりますが、外皮が非常に剥がれやすく手にくっつきやすいのが困りもの。剥がれてしまった部分が見苦しく、せっかくの風情が台無しになってしまいます。そこで敢えて外皮を取り去ることで、独特の趣を生み出したのが「おぼろ(饅頭)」です。《むらさきや》さんの『紫蘇まんじゅう』は、やまいも等を使った薯蕷饅頭ではなくシンプルな小麦粉のおまんじゅうとなっています。夏場は水分多めの薯蕷は傷みやすいですからね。

中は小倉あん。おぼろ生地のもふもふした食感に小豆の粒がいい塩梅に絡み合います。紫蘇の香りがまた、いい感じ💕夏場のおまんじゅうはもそもそしがちですが、紫蘇が散らされていることで爽やかな後味になっています。

今回ご紹介した和菓子店舗

《むらさきや》

住所468-0061
愛知県名古屋市中区錦2丁目16番地13
□名古屋市営地下鉄東山線・鶴舞線「伏見」駅 1番出口より徒歩3分
電話052-231-5427
営業時間月曜日~金曜日:9:00 〜 17:00
土曜日:9:00~15:00
休業日日曜日·祝日

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