こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
いよいよパリオリンピックが始まりましたね✨みなさん色んな注目ポイントがおありだと思いますが、私はセーヌ川を航行して行う開会式に興味津々。
前回の東京オリンピックでは《両口屋是清》さんの美しいオリンピック和菓子『月桂樹』を堪能いたしました。
オリンピックの始まりは1896年(明治29年)のこと。今回は、それより遡った江戸時代からある御菓子をご紹介したいと思います。どうぞお楽しみください。
『小車羹』煉羊羹&錦玉羹
『小車羹(おぐるまかん)』《両口屋是清》
▪︎販売価格:1個476円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:なし
▪︎栄養成分表示:1個あたり 134kcal
御菓子の紹介文に“江戸時代からあるお菓子の意匠”とありましたので、きっと「御蒸菓子御見本」から再現された上生菓子に違いない!とワクワクしながら買い求めた『小車羹』。錦玉羹に浮かぶ蓮根が印象的な一品です。蓮根は牛車(ぎっしゃ)に見立てなんだそうですよ。
「御蒸菓子御見本帳」とは 江戸時代の菓子絵図帳のこと。得意先(武家公家、豪商など)に上菓子の注文を承る際、現在のカタログのように菓子見本帳を使用していたそうです。 |
以前にも「御蒸菓子御見本」から再現した和菓子をいただいたことがあります。それはそれは見事な意匠でした。
《両口屋是清》は時代に合わせた新しい菓子を提供するとともに、江戸時代の尾張菓子の再現にも取り組まれています。遥か昔の人たちと同じものを食べているって、何だか不思議な気持ちになりますね。
原材料名 | 砂糖(国内製造)、小豆、手芒豆、還元水飴、蓮根、福白金時豆、寒天/増粘多糖類 |
アングルを変えて撮影してみました。こうすると、蓮根を浮かべた錦玉羹と煉羊羹の層が分かりやすいですね。スライスされた蓮根だけでなく欠片も一緒に散らすことで、より華やかで幻想的な風情が醸し出されています。
断面を見てみると蓮根の欠片は別の層から成り立っていることが見てとれます。彩りこそ蓮根の白と煉羊羹の黒の2色ですが、ものすごく手間隙かかった意匠です。
プリッとした錦玉羹にしっとりした甘さの煉羊羹、そこにシャキシャキした蓮根が加わって食感の面白味を生んでいます。蓮根は元々好きなんですが、和菓子でこういう使い方もあるのかぁと目から鱗が落ちました。
今回ご紹介した和菓子店舗
《両口屋是清》八事店
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