こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
みなさんは「襲色目」という言葉をご存じでしょうか?平安王朝時代の人々は、着物(袷)の表裏の色合わせ等で季節の風情を表現していました。自然の色合いの調和を衣装に取り入れることによって、四季の移り変わりやその風情を愛で、自然の偉大さに敬意をはらっていたんですね。
2024年大河ドラマ「光る君へ」でも華やかな衣装の数々が話題となっています。滋賀県大津市にある【光る君へ びわ湖大津 大河ドラマ館(期間限定)】では主人公・まひろ(紫式部)の衣装をはじめ、さまざまなな展示物をご覧になれるそうですよ。6月からは謎解きイベントも開催される予定です。お近くの方はぜひお出かけくださいね。
ご存じのように【源氏物語】は「紫」が主要テーマになっています。今回は美しい「紫」の和菓子をご紹介したいと思います。どうぞお楽しみください。
『藤の袖』練りきり製 レモン餡
『藤の袖』《彩雲堂》
▪︎販売価格:2個入り 864円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より約7日間※真空パック状態にて
▪︎特定原材料等:なし ※本品製造工場では、卵·小麦粉·乳·そば·くるみを含む製品を製造しています。
▪︎栄養成分表示:1個(42g)あたり 126kcal
【源氏物語】を執筆するまでは紫式部は「藤式部」と呼ばれていました。これは父•藤原為時氏の役職が式部卿(しきぶのきょう)だったことに由来しています。そう思うと『藤の袖』という菓銘が【源氏物語】を執筆している“紫式部”の姿に見えてくるから不思議なものです。
原材料名 | 砂糖(国内製造)、手芒豆、水飴、蜜漬けレモン、米粉、寒天、麦芽糖/トレハロース、酸味料、香料、着色料(赤3号、赤106号、黄5号、青1号、金箔) |
青藤(あおふじ)に染めた練りきりに御所染(ごしょぞめ)と卯の花色のきんとんを散らした一品です。青藤の一色なら毅然とした印象を受けますが、白を残したことで可憐な風情も味わえる仕上がりとなっています。中は爽やかなレモン餡。刻んだ蜜漬けレモンも入っているのでシャキッとした食感が楽しめます。
おまけ💓『花山吹』求肥製 小豆こし餡
『花山吹』《彩雲堂》
▪︎販売価格:2個入り 864円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より約7日間※真空パック状態にて
▪︎特定原材料等:卵 ※本品製造工場では、卵·小麦粉·乳·そば·くるみを含む製品を製造しています。
▪︎栄養成分表示:1個(42g)あたり 143kcal
2個入りセットに入っていたもう一品は求肥製の『花山吹』。上生菓子は一両日食べなくてはいけない代物ですが、こちらは真空パック入りなので一週間日持ちする優れものなのです。旅先で上生菓子を買って帰れるのは有り難かったですね✨
原材料名 | 砂糖(国内製造)、小豆、米粉、水飴、卵白、手芒豆、デンプン、寒天、麦芽糖、還元水飴/トレハロース、炭酸カルシウム、着色料(赤3号、赤106号、黄4号、黄5号、青1号) |
ふわりと柔らかな求肥に、淡黄蘗(うすきはだ)色のきんとんと黄支子(きくちなし)の花をあしらい『花山吹』の意匠としました。中はなめらかな小豆こし餡。ほのかな甘さの求肥とよく合います。
今回ご紹介した和菓子店舗
《彩雲堂》本店
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