冬めく季節に食べたい和菓子『りんご餅』『銀杏』《和の菓さんのう》

こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

11月22日から二十四節気では【小雪】に入りました。江戸時代、太玄斎によって書かれた「こよみ便覧(※)」に依れば　※こよみ（暦）便覧は、江戸時代に出版された暦の解説書

朝晩の冷え込みが厳しくなり、山間部や北国では初雪が舞い始める頃です。積もるほどではなくちらつく程度なので【小雪】と云われています。また、この時季の昼間は暖かいこともあり、穏やかな春を思わすと意味合いから「小春日和」といいます。

◎ 二十四節気【小雪】の七十二候
　• 初候　11月22日〜11月26日頃　　　　　　　　
「虹蔵不見（にじかくれてみえず）」
　• 次候　11月27日〜12月1日頃
「朔風払葉（きたかぜこのはをはらう）」
　• 末候　12月2日〜12月6日頃
「橘始黄　(たちばなはじめてきばむ）」

本格的な冬の到来はまだ少し先…そんな時分にぴったりな和菓子をご紹介したいと思います。

『りんご』羽二重餅製りんご餡

『りんご餅』《和の菓さんのう》
·原材料名：砂糖、もち粉、白餡、寒天、卵白、りんご/食用色素 赤102号、金箔
·特定原材料等：卵、りんご
·賞味期限：製造日より2日間

つるんとした真っ赤な見た目がキュートな『りんご餅』。羽二重餅を薄く林檎羊羹でコーティングした一品です。羊羹でコーティングすると見た目の印象がガラリと変わり、プラスチックの玩具のような硬度が生まれるのが面白いところ。どんな味わいなのかワクワクさせる意匠ですね。

中を割ってみると、ふんわりとした羽二重餅が出てきました。口当たりもよく甘酸っぱいりんご餡と程よく溶け合います。香りもいいですね。所々混じったりんごの欠片が、歯触りに面白味を生んでいます。

『銀杏』《和の菓さんのう》
·原材料名：砂糖、大納言、小豆、白餡、もち粉、寒天、山芋/食用色素 赤3号·106号、黄色4号·5号、青1号
·特定原材料等：やまいも
·賞味期限：製造日より2日間

求肥を包み込んだ大納言小豆をくるりと羊羹で巻いて銀杏を型どった練りきりをあしらい『銀杏』と銘うちました。まるで、銀杏を眺めていたら色づいた葉がひとひら舞い込んできたかのような意匠ですね。

実はこの意匠はお馴染みで、お正月の松になったり桜になったり上に乗るものが変わるだけでガラリと雰囲気が変わる面白さがあります。ほんの少し変わるだけで四季の移り変わりを表現できる、和菓子の魅力に満ちた一品です。

左上から時計回りに

·『銀杏』大納言製 求肥&羊羹
·『山茶花』練りきり製 小豆こし餡
·『色づき』練りきり製 小豆つぶ餡
·『りんご餅』羽二重餅製 りんご餡
·『秋深し』胡麻きんとん製 道明寺芯
·『唐錦』練りきり製 ほうじ茶餡

1箱6個入り 2,950円(税込)

フリーランス和菓子職人《和の菓さんのう》

製造者	フリーランス和菓子職人三納寛之
住　所	岐阜県瑞穂市野白新田337-1-102
電話番号	090-3834-3444
定期販売日·場所	• 名古屋三越星ヶ丘テラス The Kitchen2階毎月第２火曜日・第３日曜日　 • 岐阜県本巣市atelierフェリス　毎月第４水曜日 ※インスタグラムで予約可