こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
今回ご紹介するのは代表銘菓『乃し梅』で広く知られる老舗和菓子屋《乃し梅本舗 佐藤屋》さんの新感覚な羊羹『くるるかと』。元々、期間限定で販売されていたものなので、現在はオンラインSHOPでも取り扱いありません。今回はリニューアルオープンした名古屋三越地下一階にある和菓子のセレクトショップ「全国の銘菓 菓遊庵」で偶々手に入れることが出来ました。
【乃し梅】の成り立ち 1600年代の山形藩主•最上義光公の御殿医として招かれた小林玄端が長崎で会得したきたと云われる気付け薬が発端。 その後薬屋生まれの《佐藤屋》初代•松兵衛が菓子屋を創業し、伝承されていた気付け薬を受け継ぐ。江戸期は潰した梅に砂糖と葛粉を混ぜたものだった『乃し梅』は、代々試行錯誤のすえ薄く流した寒天を「干して乾燥させる」製法にたどり着き、明治初期に現在の菓子の形となった。 |
ベルギービール×黒糖羊羹の取り合わせ、いったいどんな味わいなのでしょう。どうぞお楽しみください。
『くるるかと』ベルギービール×羊羹×ピーカンナッツ
『くるるかと』《乃し梅本舗 佐藤屋》
▪︎販売価格:1棹1,620円(税込)
▪︎内容量:横16cm×奥行き4cm×高さ2cm
▪︎賞味期限:製造日より30日間
▪︎特定原材料等:ナッツ
▪︎栄養成分表示:100gあたり 231kcal
練り込んだベルギービールがチェリーのような酸味とスパイス感を生み出している黒糖羊羹の『くるるかと』。使われているベルギービール「リーフマンス·グリュークリーク」は、温めて飲むちょっと珍しいビールなんです。パッケージを開けたとたん、ふわーっと広がる芳醇な香りが堪りません。見た目も羊羹のシックな「黒」にピーカンナッツのゴツゴツ感という取り合わせが小気味いいですね。香ばしいピーカンナッツのコクと甘みがいいアクセントになっています。
原材料名 | 砂糖(国内製造)、小豆、黒砂糖、ピーカンナッツ、ベルギービール、寒天 |
ところで菓銘『くるるかと』は三十六歌仙の一人、壬生忠岑(みぶのただみね)の和歌に由来しています。
日が暮れてしまったかと思っていたらもう夜が明けてしまう夏の短い夜を、まだ物足りないとでも云うのか、山でほととぎすが鳴いているよ |
「酒と和菓子」を追究した八代目·佐藤慎太郎氏の成せる新感覚な和菓子と思いきや、菓銘を古の和歌に準える感性…脱帽ですね。
本来お酒とのペアリングを想定して作られた和菓子なのですがお酒を嗜む習慣がないのでどんなお酒を合わせると良いか検討もつきません。高島屋和菓子バイヤー·畑 主税氏曰く“アイラウイスキー”と合わせて楽しむと一層華やいだ味わいになるとか。複雑な香りのベルギービールの黒糖羊羹×強いスモーキーフレーバー(ピート香)のアイラウイスキーの組み合わせはインパクト大ですね。ウイスキーなんてウイスキーボンボンでしか味わったことがないのですが、試してみたくなりました。
お酒がないのでいつも通り抹茶で一服。これもまたいい💓複雑な香りの黒糖羊羹が抹茶の風味でスッキリとした味わいになりました。
今回ご紹介した和菓子店舗
《乃し梅本舗 佐藤屋》本店
住 所 | 〒990-0031 山形県山形市十日町3-10-36 山形蔵王ICより山形駅方面へ車で20分 山形駅から840m □山形駅より徒歩14分、車で5分 駐車場5台あり |
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電話番号 | 023-622-3108 |
営業時間 | 9:00~18:00 |
休業日 | 元旦のみ |
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