こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
本日、7月7日は五節句のひとつ【七夕の節句】。古来、奇数は縁起の良い陽数、偶数は縁起の悪い陰数と考え、その奇数が連なる日をお祝いしたのが五節句の始まりです。めでたい反面悪いことにも転じやすいという考えから、お祝いとともに厄祓いもしていました。
五節句とは
- 1月7日 人日の節句【七草の節句】
- 3月3日 上巳の節句【桃の節句】
- 5月5日 端午の節句【菖蒲の節句】
- 7月7日 七夕の節句【笹竹の節句】
- 9月9日 重陽の節句【菊の節句】
7月7日に7本の針に美しい彩りの糸を通し、書道や裁縫の上達を祈った中国伝来の乞巧奠と日本古来の棚機津女の伝説が結びいて生まれた現在の七夕行事。元々は貴族の行事だったものが、江戸時代に手習い事の願掛けとして笹竹に短冊を飾る風習が庶民にも広がったと云われています。
昨年は七夕の夜空をモチーフとした《両口屋是清》さんの和菓子をご案内いたしました。煌めく『星の夜』や牽牛と織姫が天の川を渡るための『鵲の橋』など、ロマンチックな意匠でしたね。
今回は、七夕行事の短冊にスポットをあてた和菓子をご紹介したいと思います。
『七夕』錦玉製&抹茶羊羹
『七夕』《京菓子司 松屋長春》
▪︎販売価格:1個248円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:なし
葉を模したフィルムをはらりとほどくと、中から雅やかな錦玉羹がお目見えしました。一見、シックに感じた錦玉羹もフィルムに阻まれて見えなかった部分が見えると一気に華やかな印象に様変わり。短冊に見立てた抹茶羊羹を錦玉羹にそよがせた意匠で『七夕』を表現しました。ランダムに散らされた柳色の短冊が幻想的な雰囲気を醸し出しています。
プリッとした弾力の錦玉羹と抹茶羊羹との食感の違いが面白いですね✨土台の小豆羹は口当たりなめらかで甘さ控えめな仕上がり。風味豊かな抹茶羊羹との相性も抜群です。
陰陽五行説と五徳
- 青(緑)=木 「仁」人を思いやること、人間力を高める
- 赤 = 火 「礼」祖先や親など周りへのひとへの感謝
- 黄 = 土 「信」人を大切に思う、信頼感を育む
- 白 = 金 「義」義務や決まりを守る
- 黒(紫)=水 「智」学業向上
「たなばたさま」で♪五色の短冊~♪と歌われる短冊の色は青(緑)・赤・黄・白・黒で構成されており、これは陰陽五行説にちなんだ色になっています。短冊には五行の色と人間性の徳を表す五色を掛け合わせて、それぞれの色に則した願いごとを書くとよいそうですよ。
今回ご紹介した和菓子店舗
《京菓子司 松屋長春》
住 所 | 〒492-8212 愛知県稲沢市小沢3-13-21 名鉄国府宮駅ロータリー前から約850m ・車で西へ約3分 ・国府宮駅西口より徒歩で約13分 |
---|---|
電話番号 メール | 0587-32-0253 wagashi@matsuya-choushun.jp |
営業時間 | 8:00~18:00 |
休業日 | 月曜日(※祝日の場合は翌日に振替)。 火曜日は不定休となっております。 |
コメント