こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
本日ご紹介する和菓子は『亥の子餅(いのこもち)』。古来より、亥の月(旧暦10月)の最初の亥の日、亥の刻(午後10時頃)に無病息災を願って『亥の子餅』を食べる風習があります。※2024年は11月7日
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また「亥」は陰陽五行説では水性に当たり火災を逃れるという信仰もあることから、茶の湯の世界ではこの日を【炉開きの日】としています。11月は「お茶の正月」とも呼ばれ、封切りした新茶や『亥の子餅』がふるまわれ、各地で晴れやかなお茶会が開かれます。秋の情景を楽しみながらいただく『亥の子餅』はなかなか乙なもんですよ。
『亥の子餅』羽二重餅製 小豆こし餡
『亥の子餅』《京菓子司 亀広良》
▪︎販売価格:1個400円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:卵、くるみ、ごま
胡麻入りの羽二重餅でこし餡を包んだ《亀広良》さんの『亥の子餅』。こし餡の中には干し柿、くるみが入っています。中の干し柿やくるみは瓜坊が食べた木の実の見立てというのが興趣がある一品です。
せっかくなので、猪目に見えるハート💓模様が散らされた銘々皿にてご用意しました。白絹(色)の羽二重餅ではなく、やや生成り帯びているのも瓜坊を彷彿とさせます。
【口切りの茶事】に準えて《妙香園》の抹茶を封切りしました。封を切ったばかりの抹茶の清々しさって格別ですよねー✨そして、何と金箔入り!秋は陰陽五行で[金]を表すので肖ってみましたよ。
五味 | 五行 | 季節 | 五臓 | 食材(五臓の病に補うと良いとされる) |
辛味 | 金 | 秋 | 肺 | 蓮根、さつま芋、里芋、玉葱、茄子、人参、白菜、まいたけ、銀杏、白きくらげ、豆腐、リンゴ、柿、ナシ、アボカド、無花果…etc. |
半分に割ってみると、羽二重餅のとろんとした柔らかさやしっとりとした小豆こし餡の様子がよく分かります。柔らかな羽二重餅にプチプチした黒ごまの食感がいいんですよね。見立ての面白さも然ることながら、食感の楽しさも毎年いただきたくなる所以です。
おまけ💕『京風 栗金団』栗きんとん製 小豆こし餡
『栗きんとん』《京菓子司 亀広良》
▪︎販売価格:1個380円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:なし
きゅっと茶巾絞りした見慣れたスタイルではなく、餡そぼろ製の『栗きんとん』。所々、栗の欠片が混じっているのが何とも贅沢な一品です。
中はこっくりとした小豆こし餡。ほっくりとした栗餡との相性は抜群です。
今回ご紹介した和菓子店舗
《京菓子司 亀広良》
住 所 | 〒451-0025 愛知県名古屋市西区上名古屋1-9-26 □ 名古屋市営地下鉄名城線「名城公園」駅1番出口徒歩8分 |
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電話 Fax | 052-531-3494 052-531-3494 |
営業時間 | 9:00~18:00 |
休業日 | 火曜日・水曜日 |
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