こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
1月7日は五節句のひとつ、【人日(じんじつ)の節句《七草の節句》】ですね。
古来、奇数は縁起の良い陽数、偶数は縁起の悪い陰数と考え、その奇数が連なる日をお祝いしたのが五節句の始まりです。縁起がよい反面悪いことにも転じやすいという考えから、お祝いとともに厄祓いもする習わしがあります。
1月7日 | 人日(じんじつ)の節句 【七草の節句】 |
3月3日 | 上巳(じょうみ)の節句 【桃の節句】 |
5月5日 | 端午の節句 【菖蒲の節句】 |
7月7日 | 七夕の節句 【笹竹の節句】 |
9月9日 | 重陽(ちょうよう)の節句 【菊の節句】 |
【人日の節句】は古来中国で行われていた風習(元日から六日までの各日に、獣・家畜をあてはめて占いをする)に由来しています。占いの対象となった獣・家畜はその該当日、尊重して食べることを控えたそうです。新年七日目は人を占う日とし、人を尊重する【人日の節句】としました。
今回は、新春の風物詩「辻占」をご紹介したいと思います。皮を二つに割って、こぼれ出る新年の運だめしをどうぞお楽しみください。
『辻占』餅皮製
『辻占』《加賀菓子処 御朱印》
▪︎販売価格:1袋12個入り 594円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より45日間
▪︎原材料名:砂糖(国内製造)、餅粉/着色料(クチナシ色素)
▪︎特定原材料等:なし
▪︎栄養成分表示:125gあたり 93.25kcal
その昔、四つ辻(道が十字に交差している所)に立って,通りを行きかう人々の話す内容を基に物事の吉凶を占うことを辻占と呼んでいました。その後、辻占売りが格言やことわざ、喩えなどの言葉短く書いて紙に刷り、小さな煎餅皮に包んだものを夜分に花街で売り歩いたのが干菓子『辻占』の起源と云われています。それが段々と花びらのような可愛らしい摘み干菓子に変わり今日に伝えられています。
もちっとした生地を割ってみるとぎゅっと丸まった紙が入っています。薄くて小さな紙なので千切れてしまわないようにそぉーっと取り出します。
『辻占』をいただくのが初めてでしたので勝手に[大吉]のようなおみくじを思い浮かべていました。が、もっと情感のあるメッセージなんですね。まだ12個すべて開いてはいないので、他のはどんなメッセージが書かれているかちょっとワクワクします。
『辻占』は金沢加賀の伝統的な縁起菓子。和菓子屋さんによって大きさ、甘さなどは元より、中に入っているメッセージも様々だとか。中には「江戸なぞかけ本」よりクスッと初笑いを誘う文言を入れている和菓子屋さんもいらっしゃるそうですよ。毎年違う『辻占』を楽しむのも乙なものかもしれませんね。
今回ご紹介した和菓子店舗
《加賀菓子処 御朱印》本店
住 所 | 〒 923-0925 石川県小松市八日市町34 □ JR北陸本線 「小松駅」西口より312m 徒歩5分 |
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電話 FAX | 0761-21-8311 0761-24-2118 |
営業時間 | 9:00~18:00 |
休業日 | 水曜日、元旦 |
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