【土用】おすすめ和菓子『阿波ういろ』《菓遊 茜庵》

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こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

7月19日より【夏の土用】の期間に入りました。【土用】は、立春・立夏・立秋・立冬の直前18日間を指す雑節にあたります。

雑節とは
五節句・二十四節気以外の、季節の移り変わりの目安となる日の総称のこと。【土用】以外に、節分や彼岸、入梅なども雑節である。

夏の【土用丑の日】が注目されがちですが、本来の【土用】は季節の変わり目にあたり、養生して次の季節に備える期間となります。

避けること

  1. 土いじりなど土を動かすこと
  2. 大きな契約や新しく始めること
  3. 引越しや旅行など場所を移動すること(夏土用の凶方位は「南西」)
  4. 土用の間日(まび)がある※2024年は7月19日、7月26日、7月27日、7月31日

五行・五味の考え方から土用の季節は黄色く甘い食べ物を食べるとよいとされます。※もちろん、それ以外の食品とバランスよく食べることが大事 

五味五行季節五臓食材(五臓の病に補うと良いとされる)
甘味土用カボチャ、山芋、とうもろこし、鶏卵、水飴、小豆、葛根、小麦、粟、砂糖…etc.
※脾=消化・吸収機能、水分・栄養の代謝など

また【夏の土用丑の日】にうなぎを食べると良いとされるように「う」のつく食べ物もしくは黒いものを食べるとよいとされています。※2024年、夏の土用の丑の日は7月24日(水) 

季節頭文字&色
縁起がよい食べ物
い&白いちご、いも、いわし、いくら、白米、大根…etc.
う&黒うなぎ、うどん、ウリ科の食べ物、梅干し…etc
た&青タケノコ、たこ、玉ねぎ、青魚…etc
ひ&赤ひじき、ひらめ、とまと、りんご…etc

頭文字以外にも食べるとよしとされているのが『土用餅(餅を小豆餡で包んだあんころ餅)』です。【土用】に「あんころ餅」を食べるのは、小豆の赤が邪気を払うとされていたためなんですよ。

今回は小豆×「う」のつく食べ物“ういろう”を素材とした和菓子をご紹介したいと思います。どうぞお楽しみください。

『阿波ういろ』ういろう製

『阿波ういろ』《菓遊 茜庵》
▪︎販売価格:1個195円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より14日間
▪︎特定原材料等:小麦粉、乳成分
▪︎栄養成分表示:1個あたり105kcal

美しい紺青色(こんじょういろ)のパッケージに惹かれて手に取った『阿波ういろ』。てっきり黒糖饅頭のようなものと思っていたところ、阿波徳島のういろうであることが判明しました。いったいどんなお味なのだろうとひと口食べて、名古屋のういろうとは全く違うもっちもち感にびっくり!跳ね返されるような弾力なんです。

原材料名小豆(北海道産)、砂糖、小麦粉、もち粉、寒天、和三盆糖、塩/トレハロース、加工澱粉、グリシン、酵素

「阿波ういろ」は徳島·阿波の郷土菓子。「名古屋ういろう」「山口ういろう」と共に日本三大ういろうとして有名ですが、こんなにも食感に違いがあるなんて思いもよりませんでした。徳島県の方が「名古屋ういろう」を食べたら柔らかな弾力にきっと驚かれることでしょうね。

徳島·阿波のういろうは必ずあんこが練り込まれているので黒々としていることが特徴です。縁起がよい“「う」×「黒」”の組み合わせに小豆あんと【夏の土用】にぴったりな一品ですね。

令和3年には文化庁より【伝統の100年フード部門〜江戸時代から続く郷土の料理】に認定されました。

「伝統の100年フード」とは
我が国の多様な食文化の継承・振興への機運を醸成するため、地域で世代を超えて受け継がれてきた食文化を、100年続く食文化「100年フード」と名付け、文化庁とともに継承していくことを目指す取組み。

《茜庵》の『阿波ういろ』は清流吉野川の水をたっぷり使って炊き上げた自家製あんを使用。すっきりとした甘さと和三盆糖の風味が堪りません。1個しか購入しなかったのですが、あまりの美味しさに翌週買いに行ったところ、既に売り切れでした。残念至極。

今回ご紹介した和菓子店舗

《菓遊 茜庵》本店

住所〒770-0852
徳島県 徳島市徳島町3丁目44 →Google Map  
JR徳島駅から徒歩8分 →詳しい道順はこちら
・専用駐車場有り
電話
Fax
088(625)8866
088(625)6780
営業時間9:00 〜 18:00
お呈茶席のご利用は10:00~16:30迄とさせていただきます。
休業日1月1日、1月2日

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