2月16日は【寒天の日】~おすすめ和菓子『Kasane-春』《柏屋つちや》

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こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

本日2月16日は【寒天の日】。2006年に日本一の角寒天の産地である長野県の茅野商工会議所と長野県寒天水産加工業協同組合が制定しました。比較的新しい記念日ですね。2005年2月16日に放送されたNHKテレビ『ためしてガッテン』で紹介されたことで一躍ブームとなったことが由来というのだから面白い!ブームがきっかけだと軽んじられそうですが、もともと天然製造の寒天は2月ごろがシーズン。ぴったりな記念日と云えるでしょう。

「錦玉羹」などの和菓子でお馴染みの寒天ですが、発祥は江戸時代まで遡ります。発見された経緯は偶然の産物なんですよ。

寒天の歴史
寒天は、海草のテングサ等を煮溶かし乾燥させたもので、食物繊維が豊富な素材。江戸時代後期、戸外に捨て置いたトコロテンが凍結し日中融けたあと、後日乾物状態になったものを試食したのが始まり。トコロテン特有の海藻臭さもなく、精進料理の食材としてもてはやされたそう。

今回は【寒天の日】にちなんで美しい和菓子をご紹介したいと思います。

『Kasane-春』

『Kasane-春』《柏屋つちや》

▪︎販売価格:1箱4本入り 702円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より約1ヶ月
▪︎原材料名:砂糖(国内製造)、梅リキュール、桃リキュール、ミントリキュール、寒天/着色料、米油
▪︎特定原材料等:もも
▪︎栄養成分表示:1箱あたり 48.2kcal

かさね色目」という言葉を知っていますか?平安王朝時代の人々は、着物(袷)の表裏の色合わせ等で、季節の風情を表現していました。自然の色合いの調和を衣装に取り入れることによって、四季の移り変わりやその風情を愛で、自然の偉大さに敬意をはらっていたんですね。

・ピンク(紅梅色) 梅味
・ 白 (白練)  桃味
・ 緑 (花緑青) ミント味 

※( )は「和の伝統色」に置き換えた場合、色彩が近いものを選びました。

『Kasane』は襲色目に通じ、小さな干錦玉で季節の移り変わりを表した和菓子です。紅梅色こうばいいろ白練しろねり、花緑青ろくしょうの3色を串に差し「春」を表しました。梅からはじまり、桃、桜と花の見頃が移り変わっていくさまを表した一品です。色の合わせが三色団子のようで、愛らしい風情が楽しめますね。

シャリッとした繊細な食感、ふわりと香るフルーツリキュールが華やかなこと✨そぉーっと丁寧に味わいたくなります。梅は仄かに、桃は甘やかに、ミントは爽やかに。まるで、花香る春から若々しい青葉の初夏をイメージして。

襲色目を楽しむと「表:白 裏:紅梅」で【梅重ね】、「表:淡紅 裏:萌黄」で【桃】、「表:白 裏:赤」で【桜】となります。

今回ご紹介した和菓子店舗

《柏屋つちや》

● 住所:岐阜県大垣市美和町1766番地
●営業時間:9:00~18:00 
● 電話番号:070-2182-9370 
◎柏屋つちやInstagram

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