【祇園祭】おすすめ和菓子『水仙粽』《川端道喜》

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こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

夏の京都の風物詩といえば【祇園祭】。7月1日~31日の1ヶ月間にわたって行われる日本三大祭のひとつで、平安京から1000年以上も続く歴史ある神事です。山鉾巡行神輿渡御は、一度はこの目で見てみたいと思うもののなかなか叶わず…。春先の京都旅行した際には八坂神社を訪れたり「漢字ミュージアム(漢検·漢字博物館)·図書館」に飾られていた「大山鉾」を眺めたりしました。

16日には八坂神社にて【献茶祭】が行われます。八坂神社境内の井戸水・祗園神水(力水)を使い、お茶(濃茶・薄茶)を点てて神前に供え【祇園祭】の安全と茶道の発展を祈願します。

日程祇園祭スケジュール(京都市八坂神社、氏子区域)
7月1日「吉符入」
14~16日&
21~23日
「宵山」
7月16日「石見神楽の奉納」
7月17日「前(さき)の祇園祭」山鉾巡行
7月24日「後(あと)の祇園祭」山鉾巡行
7月24日「花傘巡行」
7月31日境内摂社「疫神社夏越祭」

ところで【祇園祭】では食べられない「ちまき」が販売されているのはご存知でしょうか。実はここ数年、祇園祭の人気が高まるにつれてインターネット(フリーマーケットアプリやオークションサイト)等で「ちまき」の転売が相次いでいて、販売数を限定するなど祇園祭山鉾連合会では苦慮なさっているそうです。縁起物を転売される方も買い求められる方の心境も量りかねますね。

◎コラム~祇園祭の名物のひとつ「粽(ちまき)」。
祇園祭の粽(ちまき)は食べ物ではなく、祭りを主催する八坂神社の神が疫病や災難から守ってくれるとされる笹の葉で作られた縁起物です。毎年祇園祭の際、各山鉾のお会所や八坂神社で1本あたり800円から1000円ほどで販売され、京都では多くの人がこれを買い求め一年間玄関先に飾ります。

今回は【祇園祭】のモチーフ「ちまき」に準えて、食べられる粽をご紹介したいと思います。

『水仙粽』葛製

『水仙粽』《川端道喜》
▪︎販売価格:1束5本入り 3,901円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎原材料名:砂糖(国内製造)、吉野葛
▪︎特定原材料等:なし
▪︎栄養成分表示:1本(58g)あたり 93kcal

文亀3年(1503)創業、京都の老舗和菓子屋《御粽司 川端道喜》さんの代表銘菓「粽(ちまき)」。吉野葛で作った『水仙粽』と、こし餡を練り込んだ『羊羹粽』の二種類ご用意があります。

「粽」といえば【端午の節句】に食べる円錐形のものを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。《川端道喜》の『水仙粽』は五本で1束。

やはり《川端道喜》さんの「粽」は佇まいが美しい…きゅっと纏められた姿は芸術的で、笹の葉に包まれた円錐形のシルエットは品格すら感じられます。

コラム~《川端道喜》起請文
◇正直なるべきは無論のこと、表には稼業大切に、内心には欲張らずに品を吟味し、乱造せざること
◇声なくして人を呼ぶという意 味ふ事

今回は『水仙粽』を買い求めました。吉野葛と砂糖のみで作られたシンプルな一品。三枚の葉を慎重に開くと吉野葛の瑞々しさに圧倒されます。口に入れると繊細な甘さ、透明感、ぷるっとした食感…別格の美味しさです。さすがJR高島屋の和菓子バイヤー·畑 主税氏に“最後の晩餐に食べたい”とまで言わしめた逸品といったところでしょう。笹の香りが塩梅よく吉野葛の粽を引き立ててくれています。

コラム~初代道喜
室町時代の末期·応仁の乱など戦乱が続き天皇の食事もままにならない頃、道喜は塩餡のお餅を毎朝献上していました。天皇の朝の食事を御朝物、略して「お朝」といいますが、後柏原天皇が「御朝はまだか」とせっつかれたエピソードも残っています。
餅菓子の献上は後に「朝餉(がれい)の儀」として形式化し、明治天皇の東京遷都まで約350年ほども続きました。代々の道喜が献上の際に通った門は、今も京都御所建礼門の東百歩ほどの所に「道喜門」の名で現存しています。

今回ご紹介した和菓子店舗

《御粽司 川端道喜》

住 所  アクセス〒606-0847
京都府京都市左京区下鴨南野々神町2-12

地下鉄烏丸線 北山駅から424m
・地下鉄「北山駅」より徒歩2分
・地下鉄「松ケ崎駅」より徒歩7分
・JR京都駅・四条河原町から市バス(4号系統)「野々神町」停留所下車し、徒歩すぐ
電話番号075-781-8117
営業時間9:30~17:30 ※完全予約制
休業日水曜日(※8月は全休)

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