こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
本日、六月一日は【賜氷節(しひょうせつ)】です。あまり聞き馴染みのない言葉ですよね。
その昔、毎年旧暦の六月朔日に各地の氷室から宮中に氷を献上し、また臣下にも氷を賜わる【賜氷節の儀】が催されていました。束の間の氷で涼を取り、夏の暑さを乗り切る、先人の知恵なのでしょう。
今年は、5月末に猛暑日を記録しました。先人の知恵にあやかって、創業元治元年(1864)《花の舞酒造》さんの大吟醸を使った和菓子をご紹介したいと思います。
『花邑(かゆう)』
『花邑(かゆう)』《巖邑堂》
▪︎販売価格:【小口】1個292円(税込) 【箱サイズ(縦11㎝×横10.5㎝×高さ4.5㎝)】972円(税込)
▪︎賞味期限:冷暗所にて7日間
▪︎特定原材料等:小麦・乳・卵
▪︎栄養成分表示:100gあたり361kcal
遠州の蔵元《花の舞酒造》の大吟醸より手絞りした酒粕を材料に、風味豊かな和菓子に仕上げた『花邑(かゆう)』。菓銘の響きに趣を感じますね。
《花の舞酒造》の屋号は、天竜川水系に古来より伝わる奉納踊り「花の舞」に由来しています。「花」は命の糧となる稲の花を表し、五穀豊穣を祈願するものだそうですよ。それを聞くと『花邑』が壮大なイメージを持った御菓子に見えて来るから不思議ですね。
店頭でも、真っ白なカステラ生地は目の引いていました。食べたいなぁ…でも、箱入りは大きいなぁと逡巡したものです。ふと目を上げると、そこにはミニサイズの『花邑』が。おぉ✨と顔を綻ばせ、1つ購入を決めました。オンラインショップでは箱サイズしか取り扱いがないので有り難いですね。
パッケージを開けたとたん、フワッーと広がる美味しそうな香り。大吟醸の芳醇さがうかがえる一品です。その匂いにつられて、子どもはあっという間にひと切れペロリ。
カステラ、ほわほわしてるー💖
だそうです。大人は、ゆったり抹茶を点てていただきましょう。
切り分けてみると、真っ白なカステラ生地に艶やかな黒のこし餡のコントラストが見事です。
こし餡は《巖邑堂》さん特製自家製餡。【餡は和菓子の心臓】と謳うだけあって、別格の美味しさですね。きめ細やかなカステラ生地と滑らかなこし餡が、絶妙なハーモニーを生んでいます。
箱に書かれた「遠州百年 酒と餡」の筆文字のごとく、100年先までもこの味わいが受け継がれていきますようにと願ってやみません。
今回ご紹介した和菓子店舗
《巖邑堂 袖紫ヶ森店》
住所 | 〒430-0801 静岡県浜松市中央区神立町字袖紫ヶ森136番10 □ JR浜松駅→遠州鉄道バス バス停:西塚町停留所下車 徒歩3分 |
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電話 | 053-545-3232 |
営業時間 | 9:00~18:00 |
休業日 | 毎週水曜日 |
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