おすすめ和菓子『杏ひとつぶ』《塩瀬総本家》

和菓子

こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

日本三大饅頭にも選ばれた和菓子の原点、塩瀬のお饅頭『志ほせ饅頭』を食べたことがある方は多いのではないでしょうか。

日本に甘いあんこの文化をもたらした林浄因(りんじょういん)は《塩瀬総本家》の始祖にあたる方と云われています。その偉業を讃え、奈良県·漢國神社内の林神社に菓祖神(かそじん)・林浄因命(りんじょういんのみこと)は祀られています。また、林浄因の命日である毎年4月19日には菓子業界の繁栄を祈願する「饅頭まつり」が執り行われ、全国からたくさんの銘菓が献上されるそうです。漢國神社(林神社)は近鉄奈良駅より50mとアクセスも良いので「饅頭まつり」でたくさんの銘菓が集まるさまを一度は目にしたいと考えています。

饅頭は、室町時代初期に中国から帰化した林浄因(りんじょういん)に由来していると云われています。塩瀬姓を名乗り奈良で居を構え、肉食が禁じられている僧侶のため小豆餡の入った饅頭を売り出したのが始まりです。林浄因が作る饅頭は、ほのかな甘さが寺院に集う上流階級に大評判となり、後村上天皇に献上されるまでになりました。

林浄因から始まった甘いあんこの文化も時代を経てさまざまに発展していきました。今回ご紹介するのは《塩瀬総本家》の桃山製の御菓子。桃山製とは、白餡に砂糖、卵黄、寒梅粉などを練り合わせたものを型に入れて抜き、天火などで焼いて作る伝統的な和菓子のことをいいます。桃山製の由来は諸説あり、京都の伏見城(桃山御殿)の瓦模様から取られたというのが一般的とされています。

それでは《塩瀬総本家》の桃山はどんな味わいなのか、どうぞお楽しみください。

『杏ひとつぶ』桃山製 杏入り

『杏ひとつぶ』《御菓子老舗 塩瀬総本家》
▪︎販売価格:1個 432円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より約1ヶ月
▪︎特定原材料等:卵、乳成分
▪︎栄養成分表示:1個あたり 134kcal

杏の甘露煮を白餡で包み、桃山生地で仕上げた焼き菓子『杏ひとつぶ』。パッケージには大小の杏の花が品よく描かれ上質な御菓子であることが窺えます。上生菓子に比べて半生菓子である桃山製の御菓子はお値段が手頃になる傾向がありますが『杏ひとつぶ』は上生菓子並みの価格になっています。

原材料名白練餡(国内製造)、杏、卵、バター、寒梅粉、砂糖(国内製造)、水飴、味醂/ソルビット、クエン酸、クチナシ黄色素、漂白剤(次亜硫酸Na)

卵黄できれいに焼き上がった桃山生地に杏の花弁を思わす焼き印が押されています。しっとりきめ細やかな生地は触り心地もよく、食べる前から期待がもてます。

桃山製はこっくりとした甘さが特徴の和菓子ですが、中に杏を入れることで餡の分量が減り甘さが抑えられています。杏の酸味とあんこの風味とのバランスが絶妙ですね。また、コリッとした固さを残した杏の甘露煮が食感にアクセントをもたらしています。

桃山製に果物が入っているパターンは初めてでしたが抜群においしく、リピートしたい味わいでした。

今回ご紹介した和菓子店舗

《御菓子老舗 塩瀬総本家》本店

住  所〒104-0044
東京都中央区明石町7-14 MAP

□ 東京メトロ有楽町線新富町駅6番出口徒歩10分
□東京メトロ日比谷線築地駅3番出口徒歩8分
電 話03-6264-2550
営業時間9:00~18:30(日曜日·祝日は10:00~18:00)
定休日なし

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