こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
秋風が吹くころ、和菓子屋さんの店頭を賑わすのは秋の草花。特に、万葉集にも美しい草花として詠まれる「秋の七草」は外せません。
ここで詠まれている「朝貌(あさがお)の花」は桔梗を指しています。ということで、今回は「桔梗」をモチーフとした和菓子をご紹介したいと思います。
『花桔梗』こなし製小豆こし餡
『花桔梗』《両口屋是清》
▪︎販売価格:1個432円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:小麦
▪︎栄養成分表示:142kcal
こなしで桔梗を型どった『花桔梗』は、「御蒸菓子御見本」より再現した一品です。家紋のような凛とした意匠で、静謐さが表現されています。土台が梅幸茶(ばいこうちゃ)という、渋い色味なのもいいですね。
桔梗は「更に吉」という文字で構成されていることから、縁起が良いとされている花。明智光秀や加藤清正が、桔梗紋を使用していたことは広く知られています。後世だと、坂本龍馬が「組合い角に桔梗」家紋を使用していたそうですよ。
熊本城主・加藤清正(尾張出身)は「蛇の目【弦巻紋】」と「桔梗紋」の2つの家紋を使用していたことでも有名です。
御蒸菓子御見本帳とは、江戸時代の菓子絵図帳のこと。得意先(武家公家、豪商など)に上菓子の注文を承る際、現在のカタログのように菓子見本帳を使用していたそうです。 |
実は《両口屋是清》で「御蒸菓子御見本」から再現された上生菓子を食べたのは初めてのことではありません。2019年2月にも『紅梅餅』という菓銘の再現和菓子をいただきました。赤い部分はこなし製、白い部分は煉薯蕷で出来ています。
《両口屋是清》は時代に合わせた新しい菓子を提供するとともに、江戸時代の尾張菓子の再現にも取り組んでいるのです。遥か昔の人たちと同じものを食べているって、何だか不思議な気持ちになりますね。
ちょっとアングルを変えて撮ってみました⏬
横からバージョン⏬
今回ご紹介した和菓子店舗
《両口屋是清》名古屋三越店
住所 | 〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄3丁目5-1 地下1階Google Map □ 名古屋市営地下鉄東山線・名城線「栄」駅より地下街で連絡 □ 名鉄瀬戸線「栄町」駅より地下街で連絡 |
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電話 | 052-252-3408 |
営業時間 | 10:00 〜 18:00 |
休業日 | 百貨店の営業日に準じます |
《両口屋是清》八事店
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