こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
5月もたくさん美味しい和菓子に出会いました。一挙紹介といきましょう。
『モッコウバラ』練り薯蕷きんとん製
『モッコウバラ』《御菓子所 松華堂》
▪︎販売価格：1箱3個入り 1,031円(税込)［季節の和菓子セット］より
▪︎賞味期限：製造日より2日間
▪︎特定原材料等：やまいも
▪︎栄養成分表示：1個あたり 163kcal
半田市(愛知県)天然記念物に指定［2011年］にも指定されている『モッコウバラ』。可憐な花姿を白練(しろねり)色で表現した一品です。やわらかな甘さの練り薯蕷きんとんで仕上げてあります。やまいもの風味にほっこりしますね。若葉色の練り薯蕷きんとんは蓬が練り込まれているので爽やかな香味もします。
| 原材料名 | 砂糖(国内製造)、白小豆、伊勢芋(やまいも含む)、よもぎ |
中は白小豆あん。上品な甘さは練り薯蕷きんとんの風味とも相性抜群です。
『生絹(すずし)豆子郞』生ういろう
『生絹 豆子郞(すずし とうしろう)』《豆子郞》
▪︎販売価格：1箱6個入り 1,250円(税込)
▪︎賞味期限：製造日より3日間
▪︎特定原材料等：小麦粉
▪︎栄養成分表示：1本(26g)あたり 57kcal
山口のういろうは名古屋のういろうと全く違う！これがゴールデンウィークに中国地方に旅して、山口県銘菓「生外郎(ういろう)」をいただいて思ったこと。やはり、主原料が「米粉」ではなく「わらび粉」を使用しているのが大きな違いを生んでいるのかなぁと思います。旅行に行くとご当地和菓子に出会えるのも楽しみのひとつ。今回はあれこれ山口ういろうを買い込みました。
| 原材料名 | 【小豆】砂糖(国内製造)、小豆、小麦粉、大納言小豆、わらび粉、みりん/加工澱粉 【抹茶】砂糖(国内製造)、手芒豆、小麦粉、白小豆、わらび粉、みりん/加工澱粉 |
『生絹 豆子郞(すずし とうしろう)』は細長いフォルムが珍しくて購入したもの。蕨粉と自家製こし餡を使用した生地に蜜炊きの大納言小豆・白小豆をそれぞれちりばめた一品です。バラ売りはしておらず、小豆·抹茶それぞれ3本ずつ入った6本入りセットが最小単位でした。舌触りの滑らかさやプルッとした食感がよく、上品な甘さのためいくつ食べても飽きのこない味わいです。
『白桃調布』桃入り調布
『白桃調布』《廣榮堂》
▪︎販売価格：1箱5個入り 594円(税込)
▪︎賞味期限：製造日より14日間
▪︎特定原材料等：小麦粉、卵、乳成分、大豆、もも
▪︎栄養成分表示：1個あたり 102kcal
カステラ生地で求肥をクルリと巻いた調布は岡山県発祥の和菓子です。求肥のやわらかさとカステラ生地のほんのりした甘さのコンビはシンプルながらもおいしく、子どもの頃から大好きな味。今回購入したのは単なる調布ではなく「白桃」と表示されているもの。桃の調布は初めて見ましたが、これも岡山らしいと思って手に取りました。
| 原材料名 | 求肥［砂糖(国内製造)、還元水飴、もち粉、麦芽糖、白桃ジャム、小麦粉］、皮［小麦粉、砂糖、卵、食用植物油脂、もち粉、難消化性デキストリン、麦芽糖、寒天］/トレハロース、乳化剤、加工デンプン、ゲル化剤(ペクチン)、膨張剤、酸味料、環状オリゴ糖、香料 |
桃の香りがほんのりしていて癒される味わい。てっきりカステラ生地に桃が入っているのかと思っていたら、どうやら求肥に練り込まれているもよう。桃風味の求肥なんて初めて食べました。これは値段も手頃で珍らしくもあり、お土産におすすめです。
『五月晴れ』中花製 求肥&白あん
『五月晴れ』《鶴屋吉信》
▪︎販売価格：1個 270円(税込)
▪︎販売期間：4月下旬～5月5日
▪︎賞味期限：製造日より7日間
▪︎特定原材料等：小麦・乳成分・卵
▪︎栄養成分表示：1個あたり 149kcal
調布と同じ構成の『五月晴れ』。一見、初夏の風物詩「若鮎」かと思って見てみれば、顔立ちは「鯉のぼり」そのもの。こちらは【端午の節句】に合わせて作られた一品なんです。焼き印で押されたグルっとした目がキュートですね✨それに合わせて、今年の干支·ヘビがクルリとした絵柄の銘々皿でご用意。くるりんとした両者が呼応しているようで面白い組み合わせとなりました。
| 原材料名 | 砂糖(国内製造)、卵、小麦粉、餅粉、生あん［手芒豆、白小豆］、牛乳、水飴、でん粉/トレハロース、ふくらし粉、乳化剤 |
中はやわらかな求肥がたっぷり。カステラ生地が薄めなので求肥の風味が堪能できます。愛らしい見た目とともに癒される一品です。
『柏餅(つぶ餡)』道明寺餅小豆つぶ餡
『柏餅(つぶ餡)』《鶴屋吉信》
▪︎販売価格：1個 378円(税込)
▪︎賞味期限：当日中
▪︎原材料名：砂糖(国内製造)、道明寺粉、小豆
▪︎特定原材料等：なし
▪︎栄養成分表示：1個あたり 108kcal
【端午の節句】といえば『柏餅』。柏の葉が新芽が育つまでは古い葉が落ちないことから「子孫繁栄=家系が絶えない」縁起のよいものとして食べられている行事和菓子です。
各和菓子屋さんごとに違いがあって色々食べる楽しみがあるので、毎年どの『柏餅』を食べようかと選ぶ楽しさがあります。餅生地がもちっとしたういろう製のものや弾力のある餅製もの…etc. こちら《鶴屋吉信》さんのは、なんと！道明寺製。ちょっと珍しくてワクワクしながら買いに行きました。
瑞々しい柏の葉に包まれた道明寺餅にはほんのりと爽やかな香気が移って、食べる前からおいしそう💕森林浴をしたような清々しい気分とともに、モチモチした道明寺餅を味わいます。中はつぶ餡。道明寺餅との相性も抜群です。
『鮎』求肥製 大島あん
『鮎』《むらさきや》
▪︎販売価格：1個 378円(税込)
▪︎賞味期限：製造日より2日間
▪︎特定原材料等：卵、大豆
▪︎栄養成分表示：100gあたり 235kcal
初夏を過ぎると店頭に並び出す鮎モチーフの和菓子たち。《むらさきや》さんの『鮎』は、ふんわりした羽二重餅に鮎が跳ねるさまを焼き印で表した一品です。くっきりとした焼き色ではなく、うっすらと付いているのがまた何とも風情があっていいものです。
中は大島あん。こっくりとした黒糖あんが羽二重餅のやさしい甘さに包まれています。
『あおば羹』よもぎ羊羹×錦玉羹
『あおば羹』《風流堂》
▪︎販売価格：1箱(ハーフ1本) 918円(税込)
▪︎賞味期限：製造日より21日間
▪︎特定原材料等：なし
▪︎栄養成分表示：100gあたり 248kcal
何層にも重ねて初夏の風薫る季節を表現した『あおば羹』。一番上の錦玉羹の層には青楓に型抜きした柳色の羊羹を浮かべ、中層はもちっとした道明寺羹、下の層には蓬を練り込んだ羊羹とこだわった構成となっています。道明寺の白と青楓の柳色とのコントラストが、まるで初夏の日差しを浴びてキラキラしている青葉かのよう。清々しい木々の香りや木漏れ日まで感じられそうな一品です。
| 原材料名 | 砂糖(国内製造)、いんげん豆、水飴、よもぎ、道明寺粉、寒天/ゲル化剤(増粘多糖類)、着色料(クチナシ)※本品製造工場では卵、乳成分、小麦粉、くるみを含む製品を製造しています。 |
切り分けたものを横に倒すとそれぞれの断面が見やすいですね。一番下の層が蓬入り羊羹というのも爽やかな味わいを生んでいます。
『唐衣』ういろう製 白餡
『唐衣』《和の菓さんのう》
▪︎販売価格：季節の上生菓子セット6個入り 2,950円(税込)
▪︎賞味期限：製造日より2日間
▪︎特定原材料等：なし
からころも きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞおもふ
『唐衣』と聞いて真っ先に思い付くのは在原業平の和歌ですね。こちらは沢のほとりに咲く美しい杜若の花を見て詠んだもの。《和の菓さんのう》さんは美しい杜若を暈し染めされた藤色のういろうで表現しました。透け感が何とも雅やかな意匠です。
| 原材料名 | 砂糖(国内製造)、白餡、米粉、餅粉/食用色素(赤106号、青1号) |
中はさらりとした白餡。折り紙のように折りたたまれた『唐衣』があまりに素敵なので形を崩したくなく、いつまでも眺めていたいと思ってしまいます。
⏬今月の季節の上生菓子セット
左上から時計回りに
▪︎『唐衣』ういろう製 白餡
▪︎『富貴草』練りきり製 小豆こし餡
▪︎『新緑』練りきり製 小豆つぶ餡
▪︎『さくらんぼ』練りきり製 フランボワーズ餡
▪︎『若楓』大納言鹿の子製&求肥
▪︎『つつじ』きんとん製 道明寺芯
1箱6個入り 2,950円(税込)
【名古屋高島屋限定】『麩の焼き』焼き皮製 味噌あん
『麩の焼き』《京菓子司 俵屋吉富》
▪︎販売価格：1個 270円(税込)
▪︎賞味期限：製造日より2日間
▪︎特定原材料等：小麦粉、卵、大豆
▪︎栄養成分表示：1個あたり 146kcal
JR名古屋高島屋で開催される【大京都展】では毎回《俵屋吉富》さんの上生菓子を買うことにしているのですが、今回はちょっと珍しい御菓子を見つけたので購入してみました。その名も『麩の焼き』。「麩の焼き」は千利休が頻繁に茶会に用いた好みの御菓子なんです。《俵屋吉富》さんのモッチモチの薄皮生地で小豆つぶ餡と味噌あんの入った特別仕様のもの。初夏に合わせて薄皮生地は若葉色に、そこに青葉の焼き印をあしらっています。
| 原材料名 | 砂糖(国内製造)、白生餡、小麦粉、小豆、水飴、還元水飴、卵白、餅粉、白味噌、寒天／トレハロース、着色料(黄4号、青1号) |
半分に切り分けてみると中にあんこがたっぷり詰まっているのが分かります。味噌あんに比べ小豆つぶ餡の方が多いですが、味噌あんの塩気が小豆あんの甘さをいい塩梅に引き立てています。
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